[CEOと本] 久々の自己啓発本『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』
3/1/2025
こんにちは、オリジナリアのCEOです。
自己啓発系は敬遠しているのですが、
久しぶりに自己啓発本を読んでみました。
というのも最近kindle unlimitedを始めたんです。
月1000円で対象の本が読み放題というAmazonのサービスですね。
私はKindle本を購入する派なので、昔始めたときにはすぐ辞めました。
ですが良い使い道に気づいたんです。
買うほどの中身が詰まってなさそうな本を読むという使い方です。
購入するとなると、「こんなん中身ないやろ」という本はわざわざ買いませんよね。
そして購入するほどの良い本は、ちゃんとパソコンでメモりながら読みたいんです。
となると、電車の移動中とか、お風呂の中とか、朝起きてすぐとか。
気軽に読みたいとき、読める本がなくなってくるんです。
ならばkindle unlimitedに契約して、
買うほどの価値じゃない本を読みまくれば良いと気づいたんです。
私が本を買うときに気にする点です(参考程度に)。
・著者のレベル:経歴や知名度から、この人の話を聞く価値があるかを判断
・本のページ数:ページ数が少ない本は、やっぱり中身がない傾向にあります
・テーマ:ありきたりなテーマは、売れるから作っているだけで中身がないことが多い。
・Amazonのレビュー:星4を下回る本は、ハズレ率がやっぱり高い
これらの条件で決めているので、
「これは中身がないだろうな」という本は買わないんです。
でもkindle unlimitedならそれらを読み放題です。
月1000円って、一冊買うより安いくらいですよね。
たくさん読み漁ってきたのですが、
久しぶりに自己啓発っぽいのも読もうと思いまして。
キム・ユジンさんの『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』という本を読みました。
韓国の本が翻訳された形ですね。
K-POPや韓ドラの流れで、韓国系の本も入ってきているのでしょうか。
調べてみたところ、K-BOOK(K文学)と呼ばれ人気が高まっているようです。
著者はエネルギッシュというか、時間を自分のために費やして新しいことをやろうとするタイプです。
簡単にいうとこの本は、朝活のすすめですね。
朝4時半に頑張って起きて、その時間を自己啓発のために使うと。
ですが特殊な体でない限り、過度な早起きは体に悪いのでやめた方が良いです。
やらない方がいいことが含まれてるあたり自己啓発っぽいのですが、
筆者が伝えたいこと自体は共感します。
自分のために時間を使って、自己成長させていこう。
周りに流されずちゃんと断って、自分の時間と習慣を尊重しよう。
メインのメッセージはこんな感じです。
自分のための時間は予定として組み込まないと、
気づいたらなくなってしまいますからね。
興味深いなと思ったのは、これまでの自己啓発とは少し様子が違うんです。
意思を貫け、どんな困難があっても頑張りきるんだ。
そんな力強いメッセージが自己啓発の主流ではありませんでしたか?
私が好きな本に、岡本太郎の『自分の中に毒を持て』があります。
岡本太郎の思想や情熱を直球に感じられる本で、
自然と熱い気持ちやモチベーションが湧いてくるものです。
ですが今回は違うんですよね。
どちらかといえば、エッセイやVlogに近いような本です。
やり抜いて成功するんだ!
というより自分時間を大事にしようというチル文化に近いですね。
原田曜平の『Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?』という本を読んでいるのですが、
Z世代のキーワードは「チル&ミー」だといいます。
チルはまったりリラックスしているような状態です。
ピンとこない方は、Rin音のsnow jamという曲を聴くとチル文化がすぐにわかります。
そして「ミー」は承認欲求です。
インスタやXで自分について常に発信して、
自己アピールを続けるという文化です。
そんな「チル&ミー」がZ世代の文化なのですが、
今回の本はこちらに寄っているようにみえます。
熱いメッセージよりも、チルい環境でミーを大事にする感覚。
もしかしたら、需要に合わせて自己啓発本も変わっているのかもしれませんね。
楽な本を読みたいなという時間に、この本はおすすめです。
適度に心地よく、一時的ですがモチベーションも湧いてきます。
得られるものが少ない自己啓発本は、
隙間時間に心地よさを感じるためのものかもと思いはじめました。
自己啓発って、学びがあるというよりエンタメなんですね。
自分もちょっと変わった気がする、そんな感覚を味わせてくれるものです。
一時的にでもスッキリするのは大事ですし、この本は読み物としてそこそこ楽しめました。
ですがせっかく本を読むのなら、今回出てきた『自分の中に毒を持て』の方がおすすめです。
刺激的で新しい視点や知見をくれる本を好む私ですが、
たまには心地よいだけの本を読むのもいいかもしれないと感じました。
ではでは、お互いによい読書ライフを。