人生はポジションの奪い合い - ポジショニング
競争社会におけるポジショニング戦略を解説。受験・就活・SNSなど日常に潜むポジション争いの実態と、その疲れからの脱却法を提案。承認欲求や比較から解放され、独自のポジションを確立する具体的方法とAI時代を生き抜くための新しい視点を紹介。マウンティングに疲れた人、自分らしい立ち位置を見つけたい人向けの戦略的アプローチ。
はじめに
激しい競争、承認欲求に取り憑かれた世界、SNSでのマウントの取り合い。
これらの背景には、「自分にとって有利なポジションの取り合い」という側面が強くあります。
同じ価値観や同じ価値基準の中で、ちょっとでもマシなポジションを取ろうという戦いです。
この記事では、「有利なポジションの取り合い」という視点から多くの人が直面する悩みや不安について触れ、
最終的には独自のポジショニングを取るという新しい解決策まで考えていきます。
このレンズを通して自分や世界をみると、
解像度が上がって不要な争いに巻き込まれないよう戦略を打てるかもしれません。
この記事を楽しめる人
・受験、就活、出世など激しい競争で疲弊したり不安な人
・マウントの取り合いに疲れている人
・SNSでの承認欲求から少しでも解放されたい人
・自分独自の戦略を考えていきたい人
ポジションの奪い合いとしての競争
ポジショニングとはビジネスの世界でよく使われますが、
シンプルにたくさんある企業や商品の中で「どのポジションを取るか」という話です。
例えば東京ディズニーランドの「夢の国」というポジションでは勝てそうにないので、
富士急などは「絶叫系」というポジショニングをとって差別化していますよね。
私たち自身、常にコミュニティの中でポジションの奪い合いをしています。
受験では偏差値の高い限られたポジションを競い合う。
就活や転職でも、社会的ステータスが高く有利なポジションを奪い合う。
社内では、限られた上層部の席の奪い合いですよね。
日常生活に視点を移すと、「充実してるアピール」が中心になっています。
SNSで上がるキラキラした投稿も、必死で自分は充実した毎日を送っていると主張しなければいけない、
そんな背景もあります(純粋に楽しんでるだけのケースも)。
下に見られたくないし、優越感を感じていたい。
もっというと、優越感を感じられている状態って、自分が有利なポジションにいますよね。
学校のカースト制度は、1軍・2軍・3軍のように分けて有利なポジションを奪い合っています。
「自分は気にしないぜ」としていると、当然ながら1軍にはなれない。
厄介なのが、1軍になれない場合はかなり不利なポジションを強いられるということです。
そもそも不利なポジションにあると居心地が悪いですし、
厄介ごとを押し付けられることも。
「いじめ」もポジションの奪い合いの中でうまくいかなかった場合、起こりうることです。
土井隆義のスクールカースト理論では、いじめは単なる暴力行為ではなくて、
トップ層が下位層を支配することで優越感を得るための手段と主張しています。
まさに、「集団内でのポジション取り」の一環として行われているのです。
いじめられっ子もやられっぱなしではなく、
不安定なポジションを抜け出すためか、37%が半年以内にいじめをする側に回っています。
ポジションの奪い合いやマウンティング、他者との比較は「気にしない」わけにはいきません。
無防備に戦いの場へ出ていくようなものです。
ここで必要になってくるのが、独自のポジションをとって競争や世間の価値基準から離脱するという戦略です。
人間関係でのポジショニング
人間関係でもやはり、ポジションの奪い合いが日々繰り広げられています。
「マウント」はその典型例。
自分たちのグループの中でちょっとでも自分が有利なポジションを取ろうと、
「誰かを蹴落としながら自分を上げる」という行動です。
周りより少しでも上でありたい。
優越感を感じて、自分が他の人と違って特別だと思いたい。
むしろマウントを取らなければ、自分が劣等感を感じたり特別じゃない側の人間になってしまう。
だから必死になってしまうんです。
SNSもそうですよね。
「友達や恋人」と「人気のおしゃれな場所」に行ってる人がSNSの世界では一番えらい。
その人たちが充実していて、陽キャで、特別で、家にいる暇な奴よりも優れてる。
そんな暗黙の前提があるのだと思います。
だから必死で「充実してます」「決して暇でパッとしない側の人間ではありません」と主張せざるを得ないのです。
SNSには人と繋がれて、実際に思い出を残せるという良い点もあります。
ですが承認欲求に始まるポジションの取り合いがむしろ、優先されている感覚はありますよね。
SNSで人間関係に疲れたり孤独を感じる人が一層増えたのは、
ポジションの奪い合いがいつでもどこでも、行われるようになったからだと思います。
独自のポジショニング|唯一の解決策
承認欲求やポジションの奪い合いが人間の本能から始まっている以上、
「気にしない」「自分を貫く」という精神論では太刀打ちできません。
そこで戦略的に、独自の確固たるポジションを築いていく必要があります。
既存のレールや価値基準から積極的に離脱し、自分の価値観を軸に新しいポジションを作り上げるのです。
学校の中、会社の中、コミュニティの中では常に競争の中で有利なポジションを死守しなければいけません。
ですが独自のポジションを取れば、結果的に縛られなくなっていきます。
これはシンプルに、独自性を追求するということです。
優越感、特別感、安心感の3つが軸として特に重要であり、
それをコミュニティの中で得るためにポジション争奪戦が起きています。
先ほどの例を見直すと、これら3つの感情が重要だということがわかると思います。
これを既存レールや価値基準から脱却して実現するためには、
独自性を持つことが必要不可欠です。
SNSから離れるにしても、「自分は自分の道を行くから」というある種の優越感や特別感がないと動けません。
なにか自分のポジションを正当化するものが必要になるのです。
みんなが参加する激しい競争や価値観から解放されている人は、
「あの人は別」っていう独自で特有のポジションを得ていることが多いですよね。
それを戦略的に作り出すのです。
もっと話を広げると、これまでは普通のレールの中で有利なポジションをとれば十分でした。
ですが時代は変わってきています。
特にAI。
私はAIをフル活用して独自性を支援するオリジナリアの代表なので、
AIの威力や未来への展望を肌感覚でも論理的にも捉えているつもりです。
そしてAIの影響が直撃するのは、既存のレールで有利だといわれてきたポジションなのです。
「学歴が高い人」や「シゴデキ」が重宝されてきましたが、
実はAIが一番威力を発揮する場所です。
さらに不幸なことに、既存レールで有利なポジションにいた人は年収が高い。
だからコストカットできれば企業にとって大きな成果であるため、
AIを導入しようという動機も十分にあるのです。
まだAIの技術も完璧ではなく、使いこなせる人も少ない。
更に日本ではリストラをしづらい雰囲気があります。
ですが、これらの状況が変わるのも時間の問題です。
AIで効率化してリストラをしない企業は、
世間体は守れるかもしれませんが経営が厳しく、最悪の場合は倒産してしまいます。
つまりこれまでの評価軸で有利なポジションにいた人が、すでに幻想の中で優れているだけなのです。
学歴高い人や優秀な人がダメというわけではなく、
それらの評価軸よりも独自性が重要になっているということです。
独自性を持って、AIをフル活用して自分でかなりのことを成し遂げてしまう。
そんな人材が、有利なポジションを取ることになります。
そしてこれこそが、独自のポジショニングです。
最後はキャリア系の話になりましたが、
独自のポジショニングをとって既存の評価軸や競争から離脱する逸脱力が必要不可欠なのです。
それぞれの視点から、この事実を真剣に受け止めて自分の戦略を考え抜かなければ厳しい時代になっています。
まとめ
人の活動の大半が、ポジションの奪い合いに費やされているというのは実感としてもあると思います。
「もういい加減やめたい」と思っている人も多いですよね。
唯一の方法が、積極的に離脱して独自のポジショニングを取るということです。
「そんなこといわれても、結局どうしたらいいの?」と抽象的な議論に対して感じた人は、
オリジナリアについて私が書いた記事を読んでみてください。
私自身悩み続け、どう自分の道を作っていくかを考えながら生きてきました。
自分らしく生きていく、独自のポジショニングをするための土台も基盤もないので、
ひたすらに茨の道でした。
私は、一人一人が自分らしく独自性を追求して生きていける、自己実現のためのインフラが必要不可欠だと考えています。
ひとりひとりのための基盤がない、それが最大の問題なのです。
少しでも気になった人は読んでもらえると幸いです。
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